左右の歯の高さ、歯茎の高さが異なることから、水平に咬合運動ができない人がいます。このような人は、顔面全体に歪みが生じて、顔が曲がって見えてしまいます。従来、このような人の治療には外科手術が不可欠でした。インプラント矯正では、インプラントの位置を調整することにより、歯と歯茎の高さを調整することができるようになりました。つまり、歯と歯茎を低くしたい場合は、歯の真横にインプラントを埋入し、下の方向に矯正するわけです。
逆に歯をもっと高くしたい場合は、上方向に引っ張り上げることができるようになっているのです。矯正用インプラントには、SASというインプラントもあります。SASインプラントはプレートタイプで他のインプラント同じくチタン製となっています。SASの特徴は、インプラントの固定が堅く壊れにくいということです。また、ある程度でしたら強い力を加えても使用できるようになっています。
しかしながら、SASインプラントで矯正治療を行う場合の術式は、かなり面倒だと言われています。そのため、デメリットとして手術中に感染症などを発症してしまう可能性が高いことが指摘されています。手術を受けて数日から1週間ほどは、必ずと言っていいくらい腫れがありますが、矯正治療が終わり取り外す際には、最初の手術後よりは腫れることはないとされています。ネジを埋入する作業には、ある程度の熟練度が要求されますが、ネジ位置、角度、牽引する歯との関係性などのズレから、失敗してしまうことも実際あります。
それは、歯が力を加えられる方に移動していくという特徴です。ゴムやバネを利用して、長期間歯に弱い力を加えていくことによって、歯を一本一本動かし、歯並びを調整していくという治療方法です。一方のインプラント矯正は、埋め込んだインプラントのブレードの力を利用して強い力を加えて、それにより歯を移動させていくという仕組みです。この方法により、安定した強い力を加え続けることができますから、通常の矯正治療よりも短い期間で治療を終えられます。